その傍で本を読むのは

読んだ本の感想とか、小学校での読み聞かせのこととか。
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リサイクルブックフェア

私の住む街の図書館では、年に一度廃棄図書を放出している。
以前は張り切って行ったものだけど、年々込み合うようになって、整理券を出されて入場制限までした年があり、足が向かなくなった。
今年もチラッと「行こうかな」とは思ったものの、行かずに終わった。
でも週明けに図書館へ行くと、入口脇にダンボールが並べられていて、残った図書が入っていた。
覗いてみると、すごく古ぼけた本もあったけれど、私が借りたことのある割と見た目は綺麗めな本もあった。
古くて廃棄するんじゃなくて、貸出率が悪かったのかな。一応乱歩賞作家なのに(さて誰でしょう)。
自分が借りた本が人気がないと、ちょっと悲しい気持ちになる。

他に目立っていたのが、「今江祥智の本」全22巻。
あまり借りる人もいなかったのか、装丁はとても綺麗なまま。
しかもリサイクルブックフェアで引き取り手がいなかったというのが悲しいじゃないか。
今の子供は読まないのかなあ。
そして大人になった私たち世代の誰か、「懐かしい」と手に取る人はいなかったのかな。
さすがに何冊も持って帰るのはしんどいし、「山のむこうは青い海だった」は実家にあるので、1冊だけ22巻のエッセイ集「児童文学の時間です」だけもらうことにした。
じっくり読むことにしよう。

他には色の褪せてしまった「鏡の中のクリスティー」中村妙子、「ワイングラスは殺意に満ちて」黒崎緑合計3冊をお持ち帰り。
中村妙子はハヤカワでクリスティーを翻訳していた人。
当時の赤い背表紙のハヤカワ文庫に合わせたのか、装丁は同じ真鍋博。でもテイストは全然違う(笑)
黒崎緑は「しゃべくり探偵」があまり合わなかったんだけど・・・もう一度チャレンジ。
あ、その「しゃべくり探偵」も以前のリサイクルブックフェアでもらったんだった。人気ないのかしら。

ぼちぼち読みます。
なかなか感想をアップできないのが悩み・・・。
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ランサム・サガにおける「ジム」考

気になってるんです。

ナンシイとペギイのおじ、フリント船長って「ジムおじ」だよね?
「オオバンクラブの無法者」で、ポートとスターボードの双子が乗せてもらった船にも「ジム」っていたよね?
ほら、ベーコンをカリカリにしてしまった双子に、「ベーコンは厚くて、やわらかくて、汁が多くなきゃいけねえんだ」てシモンじいさんが言うじゃない。「ジムはそんなのすかねえ」って。
で、今度は「海へ出るつもりじゃなかった」のジム・ブラディング。

いくらイギリスでジムがメジャーな名前だとしても、こんなに出さなくてもいいと思うのは私だけ?

私はランサム・サガを読み始めたのは最近だけど、部分的には以前から知っていた。
それは赤木かん子の「子どもの本とごちそうの話」に何箇所も引用されていたから。
そこには、ジムとベーコンのくだり(オオバンクラブの無法者)や、ジムのためにスーザンがゆで卵をゆでなおす話(海へ出るつもりじゃなかった)が載っている。
1巻の「ツバメ号とアマゾン号」を読んだ私は、全て「フリント船長」こと「ジムおじ」のことだと思っていたわけ!
違うじゃないの!!

まだ私は7巻までしか読んでいないのだけれど、今後また別の「ジム」は登場するのだろうか?
こんな目で読んでいる人って、私くらいなのかなぁ・・・。
なんだかタイトル倒れな記事になった。
要は「ジム」って名前使いすぎ!と言いたかっただけです。

子どもの本とごちそうの話
子どもの本とごちそうの話
赤木 かん子
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マニア道のはじまり

「翻訳」ということについて初めて意識したのはいつ?。
私が何歳だったのかは覚えていないけど、はっきり覚えているのは。

ローラ・インガルス・ワイルダーの児童書、あの有名な「大草原の小さな家」シリーズがきっかけであるということ。

このシリーズは全9作。
前半の、ローラの少女時代4作と、のちにローラの夫になるアルマンゾの少年時代についての1作、計5作が福音館から恩地三保子訳で出版されている。
多分これが一番一般的で有名であろう。
私もこの福音館で、「小さな家」シリーズと出会った。

恩地さんの訳は、両親を「とうさん」「かあさん」と呼んでおり、ですます調の文体になっている。
両親の呼び方については、当時テレビで放映されていたドラマ版とも一致しており、大多数の読者は「とうさん」「かあさん」で世界観は形成されていたはず。

後半のローラの娘時代4作については、当時は岩波少年文庫から、鈴木哲子訳で出版されていた。
こちらは両親を「父ちゃん」「母ちゃん」と読んでおり、である調になっている。
これらを初めて読んだときの違和感は、多数の人が感じたと思われる。
もちろん私も衝撃だった。

この時、「翻訳」というものを、初めて意識した。
全く違う印象の物語になってしまうんだということを。


更に大学時代、「あしながおじさん」ブームが私の中で到来。
しかし最初に買った文庫の翻訳が、どうにも合わなかった(何文庫か、今確認できない。多分新潮文庫)。
『〜でございます』というジューディの手紙の文体に辟易。
昔読んだ「あしながおじさん」って、こんなじゃなかったはず!と、いろいろ探し始める。
結局私が探していたのは、福音館の坪井郁美訳のものだったんだけど、勢い余って古書店でスゴイのも買った。
今復刻版が出てる、岩波少年文庫の昭和35年第17刷、210円。遠藤寿子訳。
これは思わぬ拾い物だった。宝ものだ。

それはいいとして、訳した人によって物語は変わってしまうと、ここであらためて再認識した。
それからだ。
私のマニア道が始まったのは。
好きな物語を、違う翻訳で読んでみたい!

結果、翻訳違いで複数所有している本は・・・
・大草原の小さな家シリーズ/ローラ・インガルス・ワイルダー
・あしながおじさん(「続」も含む)/ジーン・ウェブスター
・二年間の休暇(十五少年漂流記)/ジュール・ヴェルヌ
・秘密の花園/フランシス・バーネット
・八人のいとこ/ルイザ・メイ・オルコット
である。

今となっては「古典」と言っていいのかな?
昔「家庭小説」とか「少女小説」とか呼ばれていた、こういった感じの物語が好き(「二年間の休暇」は違うけど)。
自分が大人になってから、こういった物語に惹かれるようになった。
それが「マニア」になっていくとは・・・・。
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アガサ・クリスティ出版事情?

大学時代、学校の売店(購買って感じで小さい)に、ハヤカワの赤い背表紙で、ずらっとアガサ・クリスティが並んでいた。
大学への往復は原付で、住宅地を通るだけだった私は、本は大抵そこで手に入れることになり、クリスティが増えた。
そして自宅の本棚をじっくり見てみると、父所有の本の中にも、クリスティが。
それは創元推理文庫だった。


さて、当時のクリスティ作品出版事情といえば、まず冊数で断然ハヤカワミステリ文庫だった。
装丁は愛媛が誇る真鍋博で統一されていて、色もで目立っていた。
そしてあの有名な探偵は、「ポアロ」
作者名の表記は「クリスティー」。

次に創元推理文庫。
冊数ではハヤカワに負けているものの、翻訳タイトルなどがおしゃれな感じだった。
例えば、「トミーとタッペンス」シリーズの第二作。
原題は「PARTNERS IN CRIME」。
ハヤカワミステリでは、「おしどり探偵」。
創元では「二人で探偵を」。
ね、創元の方がいいと思いませんか?
それから、あの有名な探偵は「ポワロ」。
作者名の表記は・・・「クリスチィ」。渋いよ(苦笑
いつの間にか、「クリスティ」になっちゃってるけど・・・昔は「クリスチィ」だったのよ!


ちょっと手元にある本で調べてみた・・・
1987年の82版(すごいね)の「アクロイド殺害事件」では、「クリスチィ」表記。
1990年15版の「ポワロの事件簿2」では、「クリスティ」。
この間に、「クリスチィ」は消えてしまったのね・・・



他に記憶に残っているのは、新潮文庫。緑の背表紙だったような。
こちらは作者名の表記が「クリスティ」。
ハヤカワミステリで「雲をつかむ死」というタイトルになった長編が、「マダム・ジゼル殺人事件」というタイトルで出版されていたのには参った。
ええ、かぶって買ってしまいましたとも。
原題は「DEATH IN THE CLOUDS」なので、ハヤカワの方が忠実。忠実な上に、かっこいい。
「○○殺人事件」って、2時間ドラマみたいであまりいいとは思えない。
そういえば新潮文庫に入っているのは、ひねったタイトルが一つもない・・・。


そんなわけで、大人気作家アガサ・クリスティさんも、出版社によっていろいろ違いはあるわけです。
当時(っていつでしょう?)と今ではまた違いはあるでしょうが、こういう見方も面白くありませんか?
私は創元ファンですが、なにせ冊数が限られているので、ハヤカワ一杯持ってます。


さて私のおすすめクリスティはといえば
「秘密組織」(創元)・「秘密機関」(ハヤカワ)
「二人で探偵を」(創元)・「おしどり探偵」(ハヤカワ)
「パーカー・パインの事件簿」(創元)・「パーカー・パイン登場」(ハヤカワ)
なぜか短編ばかり。
長編も好きだけど、案外印象に残っていない。
大学時代に読んでいるので・・・(遠い目)。

ポワロさんが好きだったので、終わって欲しくなくて、「カーテン」は読んでいない。
いつか読む日がくるのだろうか・・・。


追記:私と同じようなことを書いている記事発見
nineさんの「BOOKS AND DAYS」
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