その傍で本を読むのは

読んだ本の感想とか、小学校での読み聞かせのこととか。
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「青春俳句講座−初桜」 水原佐保

青春俳句講座 初桜
青春俳句講座 初桜
水原 佐保

ワタシ的評価:★★★☆☆(3.8)

中学の卒業文集で『将来の夢』を白紙のまま出した水原さとみ。
高校の入学祝いにと姉がくれた本の中にそれはあった。
それは俳句というより、青春詩集だった。
その作者が近隣に引っ越して来たと聞き、さとみは彼を訪ねた。
「私にも俳句を作れるでしょうか」
・・・・そして高校を卒業するまでに、一冊の句集を上梓することが目標になった。


「桜」
「隣の教室からカンニングすることは可能でしょうか」
中間試験の中日、さとみは花鳥先生を訪ねた。
さとみとほとんど同じ答案が、隣のクラスから出されていたのだ。
その人物・狩野操は学年会長であり、女生徒たちの憧れの的だった。
なぜ、そしてどのようにして、彼女はカンニングしたのだろうか・・・・。

「菫」
さとみの家は、小諸でそば屋をやっている。
なぜか家に「若麻績すみれ」という人物宛の郵便物が届くようになった。
封書・葉書・ゆうパック・・・・。
内容も『結婚してください』『すかぽんたん』『結婚おめでとう』とバラバラ。
差出人もバラバラのようだ。
なぜさとみの家に、同時期に同じ人物宛のものが届くのだろうか。

「雛祭」
さとみの家の雛人形は、男雛と女雛だけが古い。
そして父親が雛祭りにかける情熱は人一倍だった。
両親子供ともに盛装をして、平日なら夕方、休日ならばお昼に『お茶会』を催す。
東京の大学へ行った姉も、戻ってくることになった。
当日、さとみが張り切って姉を出迎えると、そこには姉を送ってきた男性がいた。
ソムリエであるその男性・高遠は、翌日の朝のお茶会によばれた。
しかしその朝、雛段を見るなり高遠は「約束はなかったことに」と言って帰ってしまったのだった・・・・・。

*   *   *   *   *   *   *   *   *

どうしても印象が、北村薫の「円紫師匠と私」のシリーズとかぶってしまう。
花鳥先生と女子高生のさとみという取り合わせも似てる。
こちらはいちいち俳句にからませてはいるんだけど・・・。
落ち着いた語り口とか、「日常の謎」的なところとか、似てるよね?

謎の方は、うーん私は納得いかない感じのものが多かった。
「桜」では、カンニングした方とされた方でクラスが違うこと、先生は何の疑問も持たなかったの?
チェーホフの話は面白かったんだけど。
「菫」に関しては、『すかぽんたん』の文章。『罵詈雑言のダム決壊です。あなたは最低の女性だ−』とあるけれど、私にはそう受け取れなかった。
罵詈雑言だったら、もっときつくてひどい書き方はいくらでもあるだろう。
『すかぽんたん』なんてかわいいじゃないか・・・と思ってしまった。
これでは全然話の雰囲気が違ってしまう。

「雛祭」については・・肝心の部分が。
やっぱり(ネタバレ反転)飲めないソムリエっていうのは、納得いかないなぁ。
それに過去の大醜態についても、なーんかなあ。
(ネタバレ反転)飲めない、と(ネタバレ反転)飲むと悪酔いする、というのも微妙に違うことのように思うし。

穏やかな雰囲気と俳句をからめた描写は嫌いじゃないのに、どこか引っかかりの多い作品だった。
ただ、花鳥先生の過去に何かあるようなので、続編はあると思われる。
続きも読んでみたい。
もうちょっとすっきり読めるといいんだけど。
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この記事に対するコメント

趣味ブログの方にリンクを張らせてくださいm(._.*)mペコッ
小説コーナーも徐々にアップする予定。
今は漫画の話が多いけど(〃∇〃)エヘ
よろしくお願いします。
それにしてもいっぱい読んでますよねぇ♪
HAPPYSMILE | 2006/10/13 11:59 AM
>HAPPYさん
了解です☆
そちらも趣味全開でがんばってくださいね。

本は全く読まない日ってほとんどないかと。
GWに1週間くらい旅行した時は、最後古本屋で本を買いました。
禁断症状が・・・(笑)
びー玉 | 2006/10/14 12:52 AM
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