その傍で本を読むのは

読んだ本の感想とか、小学校での読み聞かせのこととか。
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「グリム童話選」 グリム兄弟/相良守峯訳

グリム童話選
グリム兄弟

ワタシ的評価★★★☆☆(3・0)

【収録作品】
カエルの王さま
オオカミと七ひきの子ヤギ
十二人きょうだい
ラプンツェル
森の中の三人の小人
ヘンゼルとグレーテル
漁師とその妻の話
灰かぶり
赤ずきん
ブレーメンの音楽師
歌をうたう骨
いばら姫
白雪姫
千色皮
幸運ハンス
ガチョウ番の少女
いのちの水
ものしり博士
熊皮太郎
ふたりの旅職人
青いランプ
雪白ちゃんとバラ紅ちゃん
池の精

*   *   *   *   *   *   *   *   *

今読むと若干つらいのは、性格の悪い人が多すぎる・・・・。
ちょっとした理由ですぐ殺しちゃうし。
突っ込みどころも多すぎる。
そんな読み方しかできない私は、もうすっかり大人になっちゃったのね・・・なんて淋しく思ったり。

長くなるので、作品ごとの簡単なレビューは続きで。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
カエルの王さま
私が知っていた話では、カエルが王子様になってお姫様と結婚するところで終わりだったけど、ここではその後王子の忠臣ハインリヒという人のエピソードが続いていた。
でも王子様は、こんな性格の悪いお姫様をお妃にして幸せになれたのかしら。

十二人きょうだい
すごく理解できない展開だった。
十二人の男の子をもつ王さまがある日、「今度生まれる13番目の子が女だったら、12人の男の子は殺して、姫の財産が大きくなりこの王国が姫一人だけのものになるようにしよう」って・・・どんな父親だ。
継母の意地悪はお約束だけど、血をわけた父親だよ?
そして逃げ延びた兄弟たちも、「一人の女の子の為に僕らが死ななきゃならないなら、女の子は見つけ次第殺してしまおう」ってさぁ・・・・。
女の子を憎むんじゃなくて、父親を憎むべきでは?

ラプンツェル
コドモの頃好きだった話。
ラプンツェルって「ちしゃ(レタス系の葉野菜)」のことだったのね。
おかみさんが魔女の畑のちしゃを見てどうしても食べたくて仕方なくて、げっそりと痩せ顔色も青ざめてって・・・・どんな食いしん坊?(笑)
そして最後に王子とラプンツェルが再会できたとき・・・ラプンツェルは自分の生んだ双子を連れていたって、アナタたち塔の中で何をやっていたの?!
衝撃でした。

漁師とその妻の話
漁師が釣ったヒラメは、自分を呪いをかけられた王子だと言い、漁師はヒラメを逃がしてやる。
「食べたっておいしくありません」って、ヒラメはおいしいよ(笑)
家に帰って妻にその話をすると、ヒラメに願い事をしろとそそのかす妻。
妻の願い事は、小さい家→大きな御殿→王さま→皇帝→法王→神様と、どんどん大きくなっていく。
その度に漁師は止めようとするけれど、結局妻に言われてヒラメに頼みに行くの。
なんで妻の言いなりになるかなぁ。
ヘンゼルとグレーテルの父といい、どうしてつれあいの言うとおりにしちゃうんだろう。

灰かぶり
魔法使いのおばあさんが出てくるのは、ペローのシンデレラなんだっけ。
こちらはハシバミの木の下で願い事をして叶えてもらう。
で、こちらも父親が冷たい。
継母の意地悪から庇ってあげるわけでもなく、大体「灰かぶり」って継母とその娘が嘲って呼んでるのに、父親までそう呼んでるじゃないの。
王子が灰かぶりを探して来るたびに、父親が「ひょっとして灰かぶりかな?」って小屋を壊したり木を切ったりするのも意味不明。
しかも王子に「もう一人知恵の足りない娘がいます」って、どういう意味?
おまえはそれでも実の父かーっ!!

いばら姫
十三人の仙女がいるのに、金の皿が12枚しかないから一人呼ばないなんて、そりゃー呼ばれなかった一人は怒るよ。
別に悪い仙女だったんじゃなくて、王さまの方が悪い。今で言うならイジメか?

千色皮
妻に先立たれた王様が、妻そっくりに育った娘を見て「娘と再婚する!」と言い出したというすごい話。
お姫様は逃げ出して、別な王様のお城で下働きとして働き出す。
で、結局はお妃になって幸せに暮らしたんだけど・・・。
なぜいちいち王さまから逃げ出したり、スープにいろんな品を入れたりしたのかよく分からない。
しかもお姫様育ちなのに、そんなに美味しいスープが作れるのも納得がいかないわ。

ガチョウ番の少女
お姫様がお嫁に行くにあたって、お妃様は腰元を一人つけてやるんだけど、これがとんでもなく悪い奴なの。
「喉が渇いたから小川の水を汲んでおくれ」と頼むと、「あなたのはした女など務めるのは嫌でござんすよ」って断った挙句、お姫様と自分が入れ替わってお嫁入りするんだよー!!
す、すごい・・・・。
で、お姫様は子供と一緒にガチョウの番をすることになる。
子供はお姫様のといた金の髪を見て、2,3本むしりとうとする。
するとお姫様は呪文をとなえて風を吹かせ、子供の帽子を飛ばしてしまい、追いかけるようにしむけて、その間に髪を結う。
そんなことが何日か続くと、子供は王様に、「もう一緒に番をするのは嫌だ、あの娘は腹の立つことばかりするから」と告げ口するの。
そんなこと位で告げ口する?
一緒にガチョウ番をするのが我慢できないほどになる?
理解できない・・・・。

熊皮太郎
悪魔と取引して、七年間熊の皮を着て顔も洗わず髭も髪もとかさないでいることになった男。
年寄りを助けたことから、娘の一人を嫁にもらえることになる。
お約束どおり、上の娘たちは性格が悪く、末娘はいい子でお嫁さんになると言う。
自分たちの代わりにお嫁になるんだから優しくしてやればいいのに、姉たちは妹をさげずんだり嘲ったりするの。
「手を伸ばせば前足で叩かれるよ」とか「クマは甘いものが好きだから、かわいがられたらペロッとやられるよ」「逆らうとウォーとうなりだす」だの。
笑ったのは、「ご婚礼の日は面白いだろうね。クマって踊りがうまいから」。
小学生か?!という意地悪の数々。
最後に男が熊の皮を脱ぎ妹が幸せになると、姉たちは怒りにふるえて飛び出して行き、一人は井戸に飛び込んで、もう一人は首を吊って死ぬの。
自殺するほど口惜しいの?
自分たちが妹に押し付けて、その上意地悪したのに?
なんだよ、この姉たち。

ふたりの旅職人
いつも陽気で機嫌のいい仕立て屋と、冗談の分からない狭量な靴屋が一緒に旅をしていた。
仕立て屋は稼いだものを気前よく靴屋に分けてやっていた。
でもあぶく銭が身につかないタイプ。
森に入るとき、仕立て屋は二日分のパンしか持たず、靴屋は一週間分のパンを持った。
ひもじくなった仕立て屋は靴屋にパンをもらうが、靴屋は1切れのパンと引き換えに仕立て屋の片目をえぐった。
結局また1切れもらうために、残りの目まで切り取られる。
一緒に旅をしていて、今までいろいろもらっていたのにここまでするなんて、「慈悲も情けもない」ではすまないよ。
よっぽど恨みでもあったのか。
ちゃんと仕立て屋はまた目が治って、靴屋は報いをうけるんだけどね。

雪白ちゃんとバラ紅ちゃん
性格の悪い小人を助けるために髭を切ってしまうっていうのは、なんか記憶にあるのだけれど、こんな話だったかなぁ。
仲良しになったクマが実は王子さまで、雪白ちゃんをお嫁にしてバラ紅ちゃんは王子の弟のお嫁さんになる。
でもどうしてクマの王子が雪白ちゃんの方を選んだのか、それが知りたい。

池の精
貧しく落ちぶれた粉屋が池のほとりで悲しんでいると、池の精があらわれて「あなたの家に今生まれたものを下さるなら、ゆたかで幸福にしてあげましょう」と言うの。
どうせ子犬か子猫くらいのものだろうと思って承知して家へ帰ると、おかみさんが男の子を産んでいたというわけ。
・・・あのねえ、自分の奥さんが妊娠中でお腹が大きいときに、どうしてそんな約束をするかなぁ。
今日じゃないにしても、もうじき生まれてくるって分かるでしょうに。


今読むと、こんな読み方しかできません(苦笑)
子供に何を伝えたかったんでしょうね、この童話たちは。
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この記事に対するコメント

>子供に何を伝えたかったんでしょうね、この童話たちは。

王家や貴族に関する物語、継承や遺産を巡る対立や因果を象徴したもの。苦労や残酷話は、人生における悪に対する警告。不思議話は、人生の不可思議や、運や機転を語るキッカケ。不思議さで、人を惹きつけたり、印象付けたり、詩情を与え、色んな解釈を可能にしつつ、現実的な戒めなどをも混ぜている、自然体の教訓話・・。
dd | 2015/02/11 10:54 PM
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