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イタロ・カルヴィーノ
筑摩書房
¥ 756
(2007-08)
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最近の私は積極的かも。
今までなかなか手が出なかったジャンルに挑戦中。
「日常&読んだ本log」のつなさんに影響されて挑戦しました。
蟹だらけの船。魚とりの少年。羊飼いと狩人。猫と警官。菓子泥棒。パルチザンと少女。動物たちの森。
地中海からアルプスにつらなる自然を背景に描かれた、ユーモラスで寓話的な、そしてみずみずしく爽やかな、11の珠玉の短編。
「蟹だらけの船」
地中海のキラキラした海が目に浮かぶ。
ごく短い話なのに、張り切るけど空回りのチチン、ちょっととろいメニン、子どもたちが鮮やかに描かれている。
「魔法の庭」
更に短い一編。
線路の上から山側の生垣の向こうに逃げ出したジョヴァンニーノとセレネッラ。
どこかの庭の一画に出る。
なにもかもが素敵な庭。音一つしない。
ただ不安だけがたちこめる。
碧いタイル張りのプールに飛び込んだり、卓球台で遊んだり。
でも思ったほど楽しくない。
丸テーブルには紅茶やケーキが並べられる。
二人には、お菓子の味もミルク紅茶の味も分からなかった。
その不安感が強く伝わってくる。
美しく静寂に包まれた庭。
一番印象に残った話。
ところどころに面白い部分はあるけれど、苦味の残る話たち。
結末は、素直に受け取ってもよいのか・・・でもブラックに考えてしまったり。
「大きな魚、小さな魚」だけは、素直におかしかった。
「菓子泥棒」も非常におかしい話なんだけど、私はこういう話をそのまま楽しめない。
じりじりしてしまう。
不思議な世界に迷い込んでしまった印象の本。
Comments
記事中でのご紹介、ありがとうございます。
不思議な世界に迷い込めるのも、読書の楽しみの一つですよね♪
確かに多少据わりの悪いところもあるんだけれど、この据わりの悪さも含めて幻想的な雰囲気なのかなぁ、と思いました。
据わりが悪い、とはあまり思わなかったんですが
結構不気味というか、不安を描くのが上手だと思いました。
「菓子泥棒」とか評判いいですよね?
あれを単純におもしろーい、と受け取れずに
「早くしないとつかまっちゃうのに!」と不安の方に
強くひきこまれてしまうのです、私。
ただ、やっぱり「菓子泥棒」は面白いんですけど(笑)
どれも幻想的ですよね。
児童文学に合いそうな気がします。
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