その傍で本を読むのは

読んだ本の感想とか、小学校での読み聞かせのこととか。
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「パレード」 吉田修一

JUGEMテーマ:小説全般

奇妙な小説。
誰にも感情移入できない。
お互い不干渉な若者たちの共同生活?なんて思って読み勧めていくと、最後に衝撃の結末が。
私の好みからいくと、その結末に向けての伏線を、小出しに散りばめてほしかったのだけれど、ミステリじゃないんだから、仕方がないか。
読み返してみても、どうにも唐突に思える。
それにしても、この5人は、病んでいる。
出版社/著者からの内容紹介
5人の若者の奇妙な2LDK共同生活を描いた青春小説。いつの時代も現実は厳しい。でもふさわしい自分を演じればそこは、誰もが入れる天国になる。杉本良介21歳、H大学経済学部3年。大垣内琴美23歳、無職。小窪サトル18歳、「夜のお仕事」に勤務。相馬未来24歳、イラストレーター兼雑貨屋店長。伊原直輝28歳、インディペンデントの映画配給会社勤務。5人の生活がオムニバスで綴られる。

良介、大学生。
普通の人っぽいけど、どこかピントがずれている。
洗濯機をくれた先輩の彼女を好きになり、どうも彼女の方もその気らしい。
そして結局関係を持ってしまうわけだけど、その次の朝、食卓でただ涙を流す良介。
その後も関係はずるずる続くが、彼女と先輩は別れない・・・。

琴ちゃん、無職。恋愛依存気味。絶世の美女。
日がな一日マンションにこもって、男からの電話を待っている。
その男とは、現在売り出し中の若手俳優で、短大時代に付き合っていた彼氏。
今付き合っているのかというと、かなり曖昧・・・そして妊娠してしまう。

未来。イラストレーター兼雑貨屋店長。
毎晩べろんべろんに酔っ払って帰ってくる。
映画のレイプシーンだけを繋ぎ合わせてダビングして、大事にしている。

サトル。夜のお仕事・男娼。
酔っ払った未来が連れて帰ってきた。
クスリをやっている。
見ず知らずの他人の部屋に侵入し、勝手にそこでカップラーメンを食べたりビデオを見たりしている。
かなり冷めて風に、残りの4人を観察しているが、一緒にいるのは不思議と楽しいらしい。

直輝。会社員。
好きなことを仕事にして、健康オタクで、皆から頼られている風。
一見まともだが、実は彼こそ・・・・。


面白かったけど、これが山本周五郎賞って、どういうところが評価されたのか、私にはやはりさっぱり分からない。
ありなんですか、こういうの。

良介で嫌だったのは、先輩からもらった洗濯機がベランダをガタガタ動き回るってとこ。
階下の住人からしたら、ものすごくうるさくて迷惑だ。
現在上の住人がどうも傾いた洗濯機を使っているらしく、毎日騒音に悩まされている私なので、反応してしまった。

琴ちゃんは、閉じこもりの電話待ち生活で、生活費は仕送りに頼っているところが嫌。
親も親だけど。
相手も相手だけど。

未来が一番つかみどころがなかったかな。
なぜそんなにもレイプシーンのビデオにこだわっているのかとか、詳しい説明はないんだよね。
それをいうなら、琴ちゃんが相手の男にこだわる理由とかも、全部よくわかんないんだけど。

未来のビデオのあたりで、病んでるなーと強く感じるようになり、続いてサトルだ。
もう犯罪だし、犯罪。
良介もストーカーチックだったけど、サトルの場合は好きな人、とかじゃないところがまた怖い。

犯罪と言えば、直輝。
これも全然説明がなくて、一体なんなんだ。
これはありなのか、という驚き。
残りの4人がなぜ気づいたのかもよく分からないし、それで放っておくのは、自分に害がないから?
でも結局直輝が襲うのは女性という、自分より弱そうな相手が標的で。
自分に関わらなければいいということ?
それぞれ、あのマンションでも自分を演じていればそれでいいの?
恐ろしい同居生活。
こわっ。
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