その傍で本を読むのは

読んだ本の感想とか、小学校での読み聞かせのこととか。
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「卵のふわふわ 」 宇江佐真理

JUGEMテーマ:時代小説

副題に「八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし」とあるように、おいしそうな食べ物が描かれる時代小説。

食い道楽で優しい舅、口は悪いが心根は暖かい姑、でも肝心の夫とは心の交流がない・・・・。
憧れの人と結婚したくて望んで嫁いできたけれど、のぶにはつらい生活だ。
いくら舅が優しくしてくれても、心は満たされない。
「でも、わたくしはお舅さんの所へ輿入れした訳ではありませんので・・・」

内容(「BOOK」データベースより)
のぶちゃん、何かうまいもん作っておくれよ―。夫との心のすれ違いに悩むのぶをいつも扶けてくれるのは、喰い道楽で心優しい舅、忠右衛門だった。はかない「淡雪豆腐」、蓋を開けりゃ、埒もないことの方が多い「黄身返し卵」。忠右衛門の「喰い物覚え帖」は、江戸を彩る食べ物と、温かい人の心を映し出す。

「のぶちゃん、わし、腹が減ったよう」
とにかく舅の忠右衛門がいい。
憎めない口調。
その食い道楽をお世話する方は大変なんだろうけど、ほっこりして暖かな人柄にほっとする。
どうしてこの人から正一郎みたいな息子が生まれてきたのか、不思議。
物語中盤までは、正一郎の言動に私まで心が冷える心地がした。
後半、正一郎の気持ちの変化を感じて、もう一度やり直したらいいのに、と思うもなかなか二人はうまくいかない。
悲しく切ない出来事が、二人をもう一度結びつける・・・・。

タイトルにもなっている『卵のふわふわ』、一度食べてみたい。
鰹節のだしを使い、しょうゆ味の勝ったすまし汁に仕立てる。
小鍋にすまし汁の煮立たせ、砂糖をほんの少し入れた卵をよくかき混ぜ、
鍋の縁からいっきに落とし込んで蓋をする。
ゆっくり十数えて出来上がり。
椀によそい、あれば胡椒をかけて食べる。

ね、おいしそうでしょう?
ブックレビュー | permalink | comments(2) | trackbacks(1)

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この記事に対するコメント

こんにちは、YO-SHIといいます。読書ブログやっています。

ちょっと前のエントリーですが、コメントつけさせていただきます。
この本を読み終わったところです。
忠右衛門とふでの夫婦がいい味だしてましたね。
「卵のふわふわ」食べてみたいですね。別に難しくなさそうなので
いつかやってみようと思います。私は心太もたべたくなりました。
 
YO-SHI | 2008/12/29 5:06 PM
>YO−SHIさま
コメントありがとうございます。
忠右衛門とふで、いい感じでしたね。
ちょっと最後は切なかったけれど・・・・。

「卵のふわふわ」鍋の大きさが肝心な気がします。
心太はちょっと苦手なので(笑)、卵の方に挑戦します。

只今帰省中でゆっくりネットできないので、
またあらためてブログもお邪魔させてもらいますね。
びー玉 | 2009/01/02 6:15 PM
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本書は奉行所の役人の家に嫁いだ主人公、のぶの揺れる心をひたすらに丁寧に描く。奉行所の役人の家なので、誘拐や殺人などの事件は起きるには起きるのだが、妻であるのぶにはそうそう直接は絡んでこない。のぶの心を占める、いや本書のテーマは、のぶと夫の正一郎との関
卵のふわふわ | 本読みな暮らし | 2008/12/29 5:07 PM