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柴田 よしき
角川グループパブリッシング
¥ 1,890
(2009-02-28)
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私は読むはしから内容を忘れてしまうことが多々あり、そのおかげでミステリだって何度も楽しめるお得な体質だ。
けれど、間を空けてシリーズ物を読むと、はてな?と思うことばかりで楽しめないというオチがついている。
そんなわけで「私立探偵・麻生龍太郎」は、首をかしげなが読むことに。
内容(「BOOK」データベースより)
春日組大幹部の殺害事件が解決した後、警察を辞めた麻生龍太郎。彼は私立探偵として新たな道を歩み始めた。麻生は、裏社会で生きようとする美貌の男・山内練に対して引き起こした罪を背負い、全てを捧げることを誓う。その麻生の想いに呼応するかのように、今日も人々の切実な依頼と事件が次々と舞い込んでくる…。傑作の呼び声高い『聖なる黒夜』の“その後”を描いた麻生と山内の物語がついに明らかに。そして警察小説の金字塔「RIKO」シリーズ『聖母の深き淵』『月神の浅き夢』へとつながる心揺さぶる連作ミステリ。
時系列的には
所轄刑事・麻生龍太郎
聖なる黒夜
私立探偵・麻生龍太郎
聖母(マドンナ)の深き淵
月神(ダイアナ)の浅き夢
となるようです。
「所轄刑事・・・」の時には、大学時代から続いていた及川との関係の終焉が仄めかされていた。
そして今度の「私立探偵・・・・」では、練との。
「所轄刑事・・・」ラスト近くで感じさせられる、麻生の破滅への予感は、今度はそれほど感じない。
その代わり、お互い相手を想いながらも近づけない練との関係が、切ない。
あんたのその、ものぐささって、けっこう人を傷つけるんじゃない?あんたはただ面倒なだけなのかも知れないけど、なあ、恋愛ってのは対等なもんだろ?少なくとも、俺とあんたとは、対等なんだろ?違うの?
これってつまり、練は傷ついている。そういうこと。
それを伝えたってことは、練にしてみれば、すごく心を開いてるってことなのに。
でも龍太郎はそこまで思い至っていない。
二人は『恋愛』してるのに。
二人ともそれを認めて自覚してるのに。
お互い愛し合っていても、相容れない関係ってあるんだな。
きっと龍太郎と練はそんな二人。
という感じに、ミステリの内容ではなく、龍太郎と練の関係についてのみ、思い巡らせてしまいました。
シリーズファンなら、こういう読み方をしてしまうでしょう。
事件の方は、相変わらず嫌ーな感じの話です。
Comments
私もです。笑
クリスティとか、何度でも楽しめてしまいます。
(途中でうっすら、この人、犯人?と思う程度)
龍太郎と練はねえ。
ほんと先が決まってるから、仕方ないっちゃ仕方ないんですが。
今回は練が可哀想でしたねえ。
ここで龍太郎が思い切っていればなぁ。
あまりに煮え切らない龍太郎だけど、「聖母」とか「月神」では、意外と情熱的だったりするんですよね。
その情熱をここで出していれば!、と思ってしまいます。
そうそう、うっすらとこの人だっけ?って思うんですよね(笑)。
お得だと思います。
せっかく警察辞めたのにさ、龍太郎も変なプライドがあるんでしょうね。
だったらその才能を警察で活かしていけばよかったのに。
中途半端ですね。覚悟が足りない!と歯がゆかったです。
「聖母」と「月神」の龍太郎も、忘却の彼方なので
もう一度読んで、「つなさんが言ってたのはこういうことか!」
と思いたいです(笑)。
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