その傍で本を読むのは

読んだ本の感想とか、小学校での読み聞かせのこととか。
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「ゴールデンスランバー」 伊坂幸太郎

伊坂 幸太郎
新潮社
¥ 1,680
(2007-11-29)

JUGEMテーマ:小説全般
私は伊坂作品はあまり得意ではない。
でもどうも世間では人気があるようだ。
図書館でも常にかなりの本が貸出し中だし、アマゾンでも評価が高いし、いろんな読書ブログさんでも好意的な記事をよく拝見する。
だったら、私ももっと楽しみたい。
という思いがあり、何度も挑戦してきた。

今まで読んだのは
「グラスホッパー」
「チルドレン」
「魔王」
「終末のフール」
「アヒルと鴨のコインロッカー」

「グラスホッパー」は、私には難解だった。
どこが面白いのかよく分からず、誰か教えてという気持ち。

「チルドレン」はかなり読みやすく、これが「グラスホッパー」を書いた人?と驚く。
初めて伊坂作品に触れる人は、このあたりがいいのではないかと感じた。

「魔王」。これは衝撃だった。とにかく怖い。
「チルドレン」を軽い感じで書いた人が、こんな小説も書くとは。

「終末のフール」、「アヒルと鴨のコインロッカー」は、どちらもそれなりに楽しめた。

「BOOK」データベースより引用
仙台で金田首相の凱旋パレードが行われている、ちょうどその時、青柳雅春は、旧友の森田森吾に、何年かぶりで呼び出されていた。昔話をしたいわけでもないようで、森田の様子はどこかおかしい。訝る青柳に、森田は「おまえは、陥れられている。今も、その最中だ」「金田はパレード中に暗殺される」「逃げろ!オズワルドにされるぞ」と、鬼気迫る調子で訴えた。と、遠くで爆音がし、折しも現れた警官は、青柳に向かって拳銃を構えた―。精緻極まる伏線、忘れがたい会話、構築度の高い物語世界―、伊坂幸太郎のエッセンスを濃密にちりばめた、現時点での集大成。

そして今回の「ゴールデンスランバー」。
今まで読んできた中では、私にとっては「魔王」近い存在の小説だった。
とにかく怖い。
あまりの怖さに、途中斜め読みしてしまった。
直接投票で首相を選出する、現実の日本とは違う世界が舞台。
そこで、首相暗殺の濡れ衣を着せられる主人公、青柳雅春。
ものすごく周到に、ずっと以前からその計画は練られ、あらゆることが青柳が犯人だと指し示していた。
絶望的な状況のなか、大学時代の仲間達や少数の協力者が現れ、青柳は逃げる。

「何か」「とてつもない力を持った組織」が青柳を追い詰めて行く。
「それ」が「何」なのかということは、この小説ではあまり意味を持たない。
何か分からない大きなものに追いかけられる、陥れられることの恐怖が重要。
なぜか青柳からはそれほどの恐怖は感じないんだけど(笑)、私は非常に恐怖を感じた。ええ、とても。
その、青柳から恐怖感とか追いつめられ感をあまり受けない部分が、この小説を読みやすくしてるのでは。
賛否両論あるところでしょう。
ラストと同じく。
私は、このラストは有りだと思った。
ただ、「ミステリ」ではない。
「ミステリ」だと思って読んでいたら、やっぱり消化不良というか納得いかないと思う。
なんで「このミス」で1位なの?どこに謎とその解明があったの?
謎はいろいろあったけど、解き明かされなかったよね。
小説としてそれはあると思うけど、ミステリだとしたら、それはない。
そんなミステリは読みたくない。私は。
だから、ミステリとして読まないでと言いたい。
そうすれば、楽しめる(いや、ドキドキしすぎて楽しめないかも)。

そして話題の第三部。
書いたのはアノ人か、それともアノ人かと言われていますが、私としては青柳に1票。(反転ネタバレ)

好きなエピソードは、痴漢が大嫌いな青柳の父が、書初めの宿題に「痴漢は死ね」と書かせた話。
それだけでもおかしいのに、ラストにまた持ってくるとは憎い。
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